パーソナルカラーはなぜイエベ・ブルベに分ける?

イエローベースとブルーベースに分ける理由

パーソナルカラー診断と言えば「イエローベース」「ブルベース」という言葉思い浮かぶほど、

メジャーになったワードですが「なぜ黄色と青色のグループに分けるの?」と疑問に思われませんか。

反対の色なら、赤と緑に分けてもいいはずですよね。

でもそこにはちゃんとした理論が存在するのです。

 今回は、なぜ、似合う色をブルーベースとイエローベースに分けるのか?その根拠について解説します。

 

 

結論から言うと、この分け方には「色彩調和論」が影響しています。

具体的には以下の3つの考え方です。

 

1.自然界のルールに従った配色は調和する

2.黄みの色同志、青みの色同志で配色をまとめると調和する

3.同じ色相でもウォームとクールがある

 

ではひとつづつ解説します。 

 

① 自然界のルールに従った配色は調和する

自然の景色を見た時に「綺麗だな」と思うことはあっても、その色あわせに違和感を感じることはないですよね。

見慣れた配色というのはとてもここちよく感じます。それが自然の色合わせに”調和”を感じる理由です。

 

そんな自然の色には、実はルールが存在します。

分かりやすい例が木の葉の見え方。
ヒカリがあたっている所と影になっている所では、(元の色は同じなのに)色味がちがって見えます。

日向の葉っぱは”黄み”によって見え、日陰の色は”青み”によって見える。

 

これが自然の色の見え方のルールです。

そしてこのことから

・明るい色は黄みより、暗い色は青みよりの色にすると調和する

黄みよりの色は暖かく見えて、青みよりの色は暗く冷たく見えるというセオリーが発見されたのです。

 

とにかく色は、特に色彩調和を考える場合は、

青みの色と黄みの色では性格が大きく異なり、その特性にもとづいて色を扱った方がまとめやすいということ。

この考え方の影響によって、パーソナルカラーも色をイエローベース、ブルーベースで分けて捉えます。

 

 

 

②黄みの色、青みの色同志で配色するとまとまる

 

これは、アメリカのロバートドアが提唱した考え方です。

彼は「カラーキープログラム」という配色調和論の中で、

色の”青み”と”黄み”に注目して、”青み”の色同志、”黄み”の色同志でまとめると調和した配色が作れる。と述べています。

 

パーソナルカラーで配色を考える時に「各シーズンの色同志は調和する」というものがありますが、それはこの考え方から影響を受けています。

③同じ色相でも寒色と暖色がある

「同じ色相でもウォーム(暖かく見える色)とクール(冷たく見える色)がある」これはアメリカのデザイナービレンの論。

 

つまり、同じ色相のなかに

・暖かく見える色=黄みに寄った色→イエローベースの色

・冷たく見える色=青みに寄った色→ブルーベースの色があるということ。

 

パーソナルカラーで似合う色を説明する時は、色相ではなく、その色がどんな特徴をもったものなのかを伝えます。

例えば「赤色でも暖かみのある赤が似合います」「青みがかった赤が似合います」など。

似合う色を、色相そのものではなく、色の温度感に注目して捉えるという考えはここから影響をうけています。

ここまで、パーソナルカラーでは、なぜイエローベースとブルーベースに分けるのか?について解説しました。
こうやってみると、やはり色のグループ分けは、赤グループと緑グループではダメな理由が分かって頂けたかなと思います。

 

なーんとなくの感覚で診断していると思われがちなパーソナルカラーですが、実は、色彩学や配色調和理論に基づいたベースがあるものなのです。

なのでもう少しパーソナルカラーについて詳しく知りたいと思われたら、色彩学や配色調和は知っておいて損はなしです。

さらに興味が深まるし、腑に落ちる所も多いと思います。

パーソナルカラーを理論的に理解すること、おススメですよ。

 


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