最近は、ショッピングセンターの販売スタッフの方を対象に
パーソナルカラーと骨格診断の研修を実施させていただく機会が増えています。
先日も大型ショッピングセンターで研修があったのですが、
そこに参加してくださったスタッフの方がこんな印象的な話をされていました。
「最近、お客様との会話の中でパーソナルカラーや骨格診断の話題がでるんですよ」と。
少し前まで、パーソナルカラーも骨格診断も
「知っている人は無茶苦茶詳しいが、知らない人もかなり多い」。そんな存在だったのが、
今や売場で、普通に会話に登場するほどメジャーな存在になってきた様です。
20年ほど前からパーソナルカラーをやっていた身としては、
パーソナルカラーや骨格診断が、やっと本当に使える「共通言語」になってきたな。という思いです。
ここ数年、これら診断系は一気に広まってきていたのですが
これはあくまで消費者側のブームであって、まだまだ、診断を買い物に活かすレベルでは全然なかったのです。
似合う色や服は分かるけど、それを手に入れるためには、自分で’がんばって’見つけないといけなかった。そんな状態でした。
ただ、この流れを受けて、販売の現場も大きく変わりつつあります。
ここ数年で、パーソナルカラーや骨格診断の研修をご依頼いただく機会がとても増えているからです。
企業研修ではもちろん、
「これらの診断を販売にどう活かすか?」の具体的なノウハウもお伝えしているのですが、
それ以前に、まず大切にしているのが「似合う」という感覚を「体験」していただくことです。
色が似合う、洋服の形が似合う、素材が似合うなどなど
様々な「似合う」がありますが、これってあくまでも「感覚」なんです。
感覚なので言葉では伝わりにくいんです。あと、動画などでも正確には伝わりにくい。
じゃどうするか?というと、
百聞は一見にしかずといいますが、やはり目の前で見るのが一番分かりやすい!
ご自身や他の人の「色や形が調和している状態」を見て、
そして「調和していない状態」と比較して初めて「調和している」ってことが分かる。
つまりそれくらい、似合うを判断するのは難しいってことです。
なので、まずは「実際の似合う」を体験していただきたくて、可能な限り簡易診断を実施しています。
(ただ実際には、参加人数など諸事情もあり、全員に簡易診断を受けていただくことは難しい回もあるのですが・・)
そして次に大切なのが「似合う」の感覚と「理由」を結びつけることです。
例えば、「この色がハマって見える理由は明るい色が得意だから」とか
「このバランスでスタイルアップしているのはご本人の体型が下重心だから」とか
感覚と理由を理論的に結びつけることで、だんだんと「似合う」は見抜きやすくなります。
パーソナルカラーや骨格診断などの診断系の研修は、やはり座学だけで腑に落とすのは難しいです。
体験と理論を結びつけることで、納得がいきます。
実際の販売に活用していただくには、何は無くても、スタッフの方がこの理論を納得されていることが一番大切。
似合うを見抜く力は、その後についてくると考えています。
洋服を買う場所として、ネットショッピングが当たり前になった時代。売場に求められるのは「わざわざそこに行きたくなる理由」です。
そこに行けば、私を素敵にしてくれるモノがある!失敗しないためのアドバイスがもらえる!
洋服を買う側は、これまで以上に「洋服の買い物を失敗したくない」という気持ちが強くなってます。
だから信頼できるショップの存在が有難いし、そこにこれまで以上に価値を感じています。
お客様との共通言語を取り入れて、より強い信頼を築くためにぜひこれらの診断を販売に活かしていただければと思っています!