パーソナルカラー診断で見ている3つのポイント
パーソナルカラー診断は、カラーリストの感覚で「似合う・似合わない」を判断しているものと思われがちですが
実はちゃんとした判断基準の拠り所があって、それが「色彩学」という学問です。
その色彩学にもとづいて、似合う色をどう判断しているのか?
このブログではカラーリストが、パーソナルカラー診断をする時の判断基準について紹介します。
パーソナルカラー診断では、その人に似合う色を3つの視点で見ていきます。
その3つというのが似合う色の①色相②明度③彩度は何か?という視点です。
① 似合う色相
色相と言うのは、色み、色合いのことです。
パーソナルカラーで重要なのは、
イエローベース(黄みの強い色)VS ブルーベース(青みの強い色)どちらが似合うのか?ということ。
というもの、それぞれのベースで顔色に与える効果が違うからです。
ポイントは「 この効果がどんな人にも同じように働く」ということ。
でも、その人の持っている色素との相性によって、それがプラスに働けば印象はよくなり、マイナスに働けば違和感がでる。
そこを判断するのが、パーソナルカラー診断です。
例えば、こちらの方は「青み」がプラスに働く人。
そのため「青みの強い色」を合わせると肌に透明感がでてスッキリみえて好印象です。
一方「黄みの強い色」だと、艶はでますが、肌色が少し黄ばんで見えませんか?フェイスラインも、比較すると”もたついて”見える。
そのため、青みの色がプラスに働く人だと判断します。
② 似合う明るさ・暗さ(明度)
続いて、パーソナルカラー診断で見るのは、似合う色の明るさ・暗さ(明度)です。
パーソナルカラー診断というと、「イエベか?ブルベか?」に興味が集まりがちですが、この明度も肌への影響力がかなりある要素。
明るい色と暗い色では、肌への影響はこんなに違うからです。
この効果も「 どんな人にも同じように」働きますが、やはり色素との相性でプラスに働く人とマイナスに働く人がいるんですね。
先ほどのAさんは「暗い色」の効果がプラスに働く人。
暗い色でお顔がはっきり見え、輪郭がシャープになります。
明るい色で顔色はよくなりますが、お顔のメリハリが若干弱い気がします。
③ 似合う彩度
パーソナルカラー診断で見ているポイント3つめは、得意な彩度です。
彩度と言うのは色の鮮やかさのことですが、パーソナルカラーでは似合う鮮やかさと同時に、
得意な色の清濁(クリアな色と濁った色のどちらが得意か?)という点も併せてみます。
実はこの「清濁」の判断ってとても重要で、思っている以上に印象にに影響しています。
そんな彩度、清濁の肌への影響はこの通り↓
<彩度の影響>
<清濁の影響>
ではAさんで見てみましょう!
Aさんは、クリアな色でお肌や瞳がすっきり見え好印象。
一方で濁った色だと肌も濁って見えます。
Aさんの似合う色をまとめるとこうなります。
・色相→ブルーベース
・明度→暗め
・彩度→高彩度・クリア
パーソナルカラーの4シーズンで上記の要素に該当するのは<ウィンター>。
そのためAさんは<ウィンタータイプ>という判断になります。
以上、パーソナルカラー診断で見ているポイントと判断基準でした。
ちょっとお堅い話になってしまいましたが、
とはいえ色の基本は3属性、色相・明度・彩度です。
それぞれがどんな色の特徴を表わしているものなのか、そして、見え方にどんな影響を与えているのか?
ここを少しでも知っておかれると、似合う色との付き合い方は大きく変わります。
ぜひ、1歩進んだ知識として押さえておいてくださいね(*^^*)
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